インドネシアの展示会
ジャカルタで開かれている機械工具の展示会に行ってきた。
この展示会は毎年開かれていて今年28年目らしいが、
私は10年ほど前にも行ったことがある。
その時の展示はプレハブ小屋のようなホールに
工具屋で売っているような工具と
コンプレッサーなどの簡単な機械が展示してあるだけだった。
しかし今回の展示は
最先端のNC機械やロボットや3次元測定器が
世界各国から出品されていて、
日本で開かれる同様の展示会と比べてまったく遜色なかった。
そういえば10年前のインドネシアの工場は、
日本で10年20年使われた機械が、
インドネシアに運ばれてメンテされて、
第2の人生を送っているという場合がほとんどだった。
それがここ10年でオートバイの国内市場が
年間800万台を記録し、
自動車の販売台数も100万台に乗せると
最先端の機械を導入しても
十分ペイするようになったということなのだろう。
そしてこの間にワーカーの最低賃金は3倍になっている。
いわば日本が30年間かかってやった経済成長を、
10年間でやってしまったような感じだ。
(もちろん資産のストックはないのでほとんどローン)
コンピュータなどの技術革新の速い業界の時間の流れを
成長の速いイヌにとっての1年は人間の7年に相当するという意味で
ドッグイヤーといったりするが、
インドネシアも1年を3年ぐらいの
トリプルイヤーの感覚でやっていかないと
こちらも感が狂ってしまう。
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