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2012年12月21日 (金)

ジャカルタ経済事情からみた日本の今後

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ジャカルタ市内の渋滞は年々酷くなり

10km程度の市内を抜けるのに2時間以上かかる

尋常でない状態になっている。

笑い話だが、ジャカルタ市の車の登録台数を並べると

ジャカルタ市の道の面積より広いそうだ。

写真のように一般道を高架で2層にしようとしているが

全然間に合っていない。

ジャカルタ市は来年に市内に入る車の

ナンバープレートを奇数・偶数の輪番制にするとアナウンスしている。

しかし闇で簡単にナンバープレートは買えるし

付け替えるのも簡単なので

どこまで効果があるかは疑問符が付く。

それでも車は売れ続け各社は小型車の増産に入っている。

ジャカルタ周辺の最低賃金は

デモや組合のプレッシャーに

選挙の評判を落とせない市長が

値上がりを大幅に認めて

150万ルピア(約1万4千円)から

来年1月から240万ルピア(訳2万2千円)に急上昇した。

この賃金の高騰にサムスンの工場が撤退を決めた。

繊維産業などの輸出型企業はインドネシアでは成り立たなくなるだろう。

ちょっと前までは最低賃金は100万ルピアで

年間の上昇率も10%程度だったからこの上昇率は完全に異常。

行き場のない先進国の金融緩和マネーが

人口が2億4千万人の市場であるインドネシアに流れ込み

ワーカーがオートバイを買い

ファミリーが車を買い

リッチなファミリーが家を買う

でもみんなローン。

政府は過熱を防ぐため頭金を30%以上取る規制を今年から始めたが、

実態は30%もらってからキャシュバックしているようだ。

危なっかしい。明らかにバブル、ミニ・サブプライムだ。

だいたいインドネシア人はローンは返せなかったら

品物を返してしまえばいい、という考えで気楽にローンを組むから、

いったん信用収縮が始まれば、物が売れない、工場はリストラ

ローン払えないの悪循環が始まる。

2億4千万の人口でさえ

金融緩和で行き場のないマネーを受け止めきれずに

あっという間にバブル化している。

たぶん間違いなく10年以内に

世界の新興国の労働者の賃金は、ほぼ同じになり、

(一国内での失業者との貧富の格差はあるけど)

少なくとも新興国の賃金は先進国の30%以上にはなるだろう。

そうなったとき日本人は日常の最低限の文化的な生活に

必要なものはきっと安価に手に入るようになると思う。

でも10年以内にドルも円も暴落してしまうんだろう。

このたび日本国債は米国債と心中を決めたみたいだからだ。

日本人のモノ・カネ信仰の時代が終わって

ココロの時代が来る日も近そうだ。

(円が弱くなるから、そこに価値を持てないだけだけど)

それでも日本人は勤勉では仕事が好きだから

これからの仕事はソーシャルビジネス、

コミュニティビジネスになっていくのだろう。

それもなんか楽しそうだ。

この10年日本はとても辛いけど

10年後はきっと違う日本になる。

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コメント

先月中旬、ジャカルタは洪水に襲われて市内各所が冠水し交通がマヒしたと報道されました。人口の急激な流入に伴う地盤の沈下が原因の一つであると言っておりました。経済発展途上の負の側面が現れたもので、かつて東京が発展段階で経験したのと同じ状況にあるように思います。インフラの整備が進み解消される日も近そうですね。

投稿: 足立 | 2013年2月15日 (金) 11時06分

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