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2011年8月 2日 (火)

金融戦争

期限ギリギリで米国の赤字上限引き上げが決まり

米国債のデフォルトはとりあえず回避されたようだ。

しかし米国政府は大幅な緊縮財政を約束された。

今後、米国の景気は後退しドル安の流れは変わらないだろう。

ドル円が77円台で膠着している。

78円では多くの輸出企業がやっていけず

長く放置すれば日本の製造業は空洞化するだろう。

政府は円高是正策を検討しているようだが

もし円売りドル買いの単独介入を行っても

効果は、ほとんどないだろう。

逆に今後さらに下落するドルを多量に持ってしまって

ババをつかむ事になる。

今起こっていることは金融戦争なのであって

従来の考え方は全く通用しないと思ったほうがいい。

ドルは捨て身で売り抜けようとしているのであって

円も何か防衛しないと負けてしまう。

ムーディズやS&Pの米国系格付け機関も

金融戦争の兵器なのであって、

日本やユーロ国の国債の格付けが米国債に比べて

意図的に低くされているのは、ご存知のとおりだと思う。

対抗策としてはアジア通貨危機の時のマレーシアのように

日本が通貨をドルに対して固定化するのが

本当は一番有効だと思うが

優等生の日本人には出来ないだろう。

でも国際的なルールを守ってフェアプレーしていたのでは

この戦争負けてしまうのだ。

本当は日本政府がやるべきことは対米従属をやめて

手持ちの米国債を売り払って

金を買うことだと思う。

でも軍事力で首根っこを押さえられているんで

それも出来ないんだろう。

だとしたら金融緩和して刷った強い円を生かして

民間が何かやらなければならないのかもしれない。

ドルの寿命は長くないのだから

その間だけ耐えればいい。

余談だが現在日本は食料は米以外の多くを輸入に頼っている。

こう考えるとTTPというのも

食料を兵器とした食料戦争という側面で考えて防衛していかないと

世界の人口が増える将来に大変なことになると思う。

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コメント

迷走する民主党政権を止められない日本、ティパーティを核とする共和党保守派に翻弄されるオバマ大統領、債務国支援で足並みのそろわないEU諸国、無茶苦茶な中国。金融戦争でも、経済戦争でも、一国の利益を標榜して国を一つにまとめる強力な指導力を持った政治家がいなければ戦えない。まず、政治の機能不全を正すべきと思いますが。

投稿: 足立 | 2011年8月 2日 (火) 16時56分

FRBを潰すべきだというロン・ポールを急先鋒とする共和党ティパーティは、米国の最後の良識派と思っています。
茶会派っていうから、紅茶飲んで会議してるのかと思ったら。米国が英国から独立するきっかけとなったボストン茶会事件からきてるんですね。

投稿: シモムラ | 2011年8月 2日 (火) 17時36分

来年の大統領選挙に共和党ティーパーティーを代表してミシェル・バックマン下院議員が名乗りを上げた。増税なき債務整理を標榜する茶会派は国際問題より社会保障制度等の国内問題重視で、米国民の身の丈に合った健全な家計の実現が主張の根っこのようだ。シビアな発言が目につきますが、発想は内向きで世界経済の安定とか平和の維持といった課題が、どの程度、視野に入っているのか疑問に思います。 

投稿: | 2011年8月 4日 (木) 11時53分

ただ今のコメントは足立でした。

投稿: | 2011年8月 4日 (木) 11時54分

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