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2010年8月24日 (火)

中国希土類の輸出規制

中国から輸出される希土類(レアアース)の規制強化により

日本に希土類が入り難くなっている。

希土類の元素自体は世界中に存在しているのだが

希土類の含有率や、採掘のし易さ、人件費等のコストから

原状は中国が世界市場の90%以上の量を供給している。

2006年には6万トンあった輸出枠が

中国政府の規制により、だんだんと削られ

2010年には3万トンに半減している。

この輸出枠は入札によって取引されている。

希土類を輸出したい中国企業は

入札して輸出枠を買うわけだ。

希土類にも色々な種類があり

磁石に使われるNd(ネオジウム)やDy(ジスプロシウム)は

少量が高い価格で取引されている。

当社の業界に使われるCe(セリウム)は

大量に使われ価格も安い。

当然、輸出企業はせっかく入札で手に入れた輸出枠を

NdやDyの価格の高い物の輸出に使おうとするわけで

Ceは余計に入手しにくくなる。

現在業界はパニック状態である。

当社も必死にCeを掻き集めている。

この輸出枠の入札の結果の割り当ては

中国政府から公表されるのであるが

このような状況のなか、驚くことに

輸出を増やしている中国企業もあるのだ。

調べてみると大抵は中国の国営企業だ、

入札の情報が流れているとしか思えない。

世界がグローバル化していくと

こうした資源ナショナリズムは、

益々ひどくなって行くと思われる。

資源(食料)を持たない日本はリスク管理の面で

値段が安いのだけ考えるのではなく、

色々の国から購入を分散して買って

そして色々の国と仲良くしていかなければならないと思う。

それは偽善ではなく、本当に死活問題なのだから。

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